結婚指輪のルーツと、左薬指にはめる意味

指輪自体のルーツは古く、数千年以上前の古代エジプト時代に使われ始めたと言われています。当時から金や石、貝殻などを素材にしていました。愛の形として指輪を贈る風習は古代ギリシャにあったとされています。男性が思いを寄せる女性に、愛の言葉を刻んだ贈ったと言われています。

結婚指輪の始まりは9世紀のローマで、最初に身に着けたのは教皇のニコラウス1世だと言われています。1027年にミュールが著した『ローマの結婚指輪の起源』によると、花嫁は花婿に鉄の指輪を、花婿は花嫁に金の指輪を交換したそうなので、ニコラウス1世は鉄の指輪を身に着けた事になります。相手から贈られた指輪を身に着けるという行為に「約束は必ず守る」という意味を込めたそうです。その後、ヨーロッパでは13世紀ごろに司祭が立ち合う形式の結婚式が行われるようになります。

結婚指輪を交換する風習はこの頃に一般的に広まったようです。一方の日本では、指輪そのものは江戸時代からありましたが、結婚指輪の文化が広まったのは戦後で、その歴史は50年ほどしかありません。戦後、様々な西洋の文化が日本国内に広まり、結婚式も西洋風に近づいていくにつれ広まっていきました。結婚指輪を左の薬指にはめる風習は、11世紀ごろに教会で指輪に祝福を与えるようになると同時に始まったと言われています。

なぜ左の薬指にはめるかは諸説ありますが、古代ギリシャにおける「左の薬指は心臓と1本の血管でつながっており、薬指に指輪をはめることでお互いの心臓=心を繋ぐという意味合いがある」という考え方が元となっているという説が有力なようです。

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