結婚指輪の歴史と意義

結婚指輪の歴史は古く、結婚指輪は9世紀のローマ時代、婚約指輪に至っては紀元前の古代ギリシャ時代から存在しています。元々はヨーロッパの封建体制下で、結婚という家と家との結びつき、家の存続、子孫を残す、という契約の象徴として男性の家から女性の家へ贈られていた物です。それがキリスト教の発展と共に、キリスト教の信仰の元に男女が永遠の愛と忠誠を誓いあう、現代の結婚の形ができました。その象徴として結婚指輪が儀式(結婚式)で用いられ、男女間で相互に贈り合うようになりました。

その形が定着したのが諸説ありますが16世紀頃と考えられています。日本での結婚指輪の歴史はというと、まだ浅く、普及したのは第2次大戦後です。指輪という文化が入ってきたのが明治時代の開国後であり、鎖国の影響でそれ以前には存在しませんでした。明治時代に入ってからも指輪は一般には定着せず、第2次大戦後に西洋文化が大々的に入ってきて、教会式の結婚式が普及し始め、それに伴い結婚指輪の文化も根付いてきました。

それが昭和40年代に入ってからなので、まだ50年ほどと歴史的には新しいのですが、今やすっかり日本の結婚文化として定着しています。ところで、そもそもなぜ指輪を左手の薬指にするのでしょうか。起源は古代ローマ時代、心臓(心を司るものと解釈されていた)から直結した血管が流れている左手薬指に男性がプレゼントした指輪を女性にはめさせることで、心から支配するという封建的な意味合いがあったという説があります。そういった意味合いがあると知った上でつけてみると、少し気持ちが引き締まる人も多いのではないでしょうか。

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